2024年10月27日472 ビュー View

【取材】光石研「仕事以外の時間は、いつも一緒です」11歳の愛犬・グリグリくんを甘やかす日々。

俳優としての活躍が華々しい、光石研さん。
冷徹なヤクザや問題のある父親といった「悪役」から、優しいペンションオーナーなどの「良い人役」まで。役者としての幅が大変広く、カメレオン俳優とも呼ばれています。

 

近年では本人役としてドラマ『バイプレイヤーズ』にも出演し、まさに「名脇役」としての手腕を見せつけました。

 

そんな光石さんが心から愛してやまないのは、トイプードルの愛犬・グリグリくん(11歳)。
お仕事以外の時間はいつも一緒だそうで、「少し甘やかしすぎちゃったかな」と照れ笑い。

 

今回は、光石さんとグリグリくんが共に過ごす日々の暮らしについてお話を伺いました。

トイプードル「グリグリくん」との出会い

光石研さんと、愛犬のグリグリくん。

ーーさっそくですが、グリグリくんとの出会いは奥様のお知り合いの方からのご紹介だったそうですね。

光石研(以下、光石):

そうなんですよ。ちょうど秋口に赤ちゃんが生まれるかもしれないから、そのタイミングで迎えようっていう話をしてたら、その話をしていた1~2週間後くらいに赤ちゃんが生まれて、「どうか?」って話しが来たんです。

 

それで、迎えようかとなって。なんの用意もしていなかったので、大慌てでペットショップに行ってケージを買ったり。

 

お迎えに行った当日に色々とグッズを揃えましたね。

ーーいっしょに暮らすなら「トイプードル」というのは、最初から決めていたのでしょうか。

光石:

元々、トイプードルがいいよねっていう話しはしていて。

 

「毛が抜けにくいし、おとなしい子が多くて暮らしやすいし、人懐っこい」というのを聞いてたから、じゃあトイプードルがいいんじゃないかって話になって。

 

そしたらこの子が来て。

ーーグリグリくんと出会った当時の第一印象はありましたか。

光石:

いやー、もうこんな小さかったから(笑)(まるで小さな宝ものを乗せるように両手を差し出す)

 

どう扱ったらよいか分からなくて。

 

子供のころにも犬と暮らしてましたけど、当時はほとんど母親が面倒を見ていましたから。

 

このひと(グリグリくん)を迎えてから、はじめて抱っこやトイレを夢中になって教えたりしましたね。

グリグリくんに、ワンちゃん用の靴を試す光石さん。

 

「ちょっと甘やかしすぎたかな」グリグリくんとの日々

ーーグリグリ君はふだん、どんな性格の子なんでしょうか。

光石:

外面が良くてねぇ(笑)。実は家の中だと、わがままなんですよ。

 

でも、外に出すと割とおとなしく居てくれるんですよね。

取材中、終始光石さんにべったりだったグリグリくん。

ーー「わがまま」、というのは。

光石:

たとえば「ごはん食べたい」とアピールしたりだとか、何かやろうとすると「ウー」って言うとか(笑)。

 

一緒に寝ていても、ちょっとでもこのひとに体が触れたりすると「ウアッ!」て言ったり。もうね、「僕のベッドだよ!」くらいな感じで。

ーーグリグリくんは、昔からそんな感じだったんですか。

光石:

そうですね。いや、まぁちょっと甘やかしすぎたところもあると思います。あんまり叱ったりしてないですから。

 

この子は悪くない、僕が悪いんだって(笑)。

ーーグリグリくんへの溺愛ぶりが伺えます。グリグリくんの「ここがたまらない」というエピソードなどはありますか?

光石:

このひとからちょっとでも「抱っこして、抱っこして」ってされると…これはもう「ダメ」って言えないですよね。

 

僕が何か他のことをしていても、つい抱っこしてしまいます。

 

ふたりが大事にしている、暮らしの中のリズム

ーーグリグリくんとのお散歩では、どんなふうに過ごされるのでしょうか。

光石:

散歩は朝夕の1回ずつ。ただもう、このひと全然歩かないんですよ。

だから、遠くまで抱っこで連れて行って、そこから帰ってくるっていう(笑)。

 

車で出かけるときとかは「行く行く!」っていうんだけど、基本は抱っこで連れて行って貰えると思ってるんですよね。

「グリグリ、ほら行くよ」と声をかける光石さん。

ーーふだん、グリグリくんとおふたりで楽しまれていることなどはありますか?

光石:

ちょっと車で広い公園にいくとうれしそうしてますね。

 

今は、家の中でボール投げて走って、というのが最近のお気に入りです。ボールを持ってきて「投げろ投げろ」っておねだりしてきたり。

 

ホント、うらやましいですよ。食べることと遊ぶことと寝ることしかないんだもんねぇ!

 

(編集部一同、笑)

 

夜は一緒に寝て、おなかすいたら食べさせてもらって。この子からおねだりされたらおやつもあげちゃうし。

ーーグリグリくんとの暮らしの中で、大事にしているリズムはありますか。

光石:

仕事以外の時はこのひとと一緒にいるから、それがリズムというか。

 

だから、セリフを覚えるときも、このひとを膝にのせて覚えていますね。

ーーグリグリくんは光石さんにとって、どんな存在ですか。

光石:

兄弟とか相棒みたいな存在ですね。弟みたいな感じかな。

 

あんまり尊敬されてないような気がするし(笑)。

 

わりと、家の中じゃ自分がいちばんっていうふうに思っていると思います。

 

ーー最後にあらためて、トイプードルの魅力について教えてください。

光石:

いっしょに暮らしやすいんじゃないですかね。やんちゃもするけど、悪童みたいな子はあんまり見たことないし、基本人懐っこいしね。

 

カットでいろいろ遊べたり、個性を出せるところがトイプードルの良いところだと思います。

 

 

おわりに

 

光石さんがグリグリくんとのエピソードをお話しする際、優しい表情を浮かべながら「このひと」と呼んでいらっしゃったのがとても印象的で、普段からグリグリくんを本当の兄弟のように大切に接していることが伝わってきました。

 

光石さんからの呼びかけにしっぽを振って反応し、立ち上がって「抱っこ」をせがむグリグリくんの姿も微笑ましかったです。

 

光石研さん、グリグリくん、取材にご協力いただきありがとうございました!

 

photo:Hiroaki Otake

text:Chiharu Ota

 

location:PEGION

 

 

◆光石研さんの新作エッセイ本・リバーサイドボーイズ

リバーサイドボーイズ, 本

 

光石さんの地元である北九州・黒崎での青春時代から、お仕事の裏話、プライベートに至るまで、多彩なエピソードが盛りだくさんに詰まったエッセイ本が発売中!

 

本書には、愛犬・グリグリくんとの出会いにまつわるエピソードも綴られていますよ。

 

そのほか、リリー・フランキーさんとの地元・北九州トークも収録されています。

 

ぜひ、チェックしてみてくださいね。

 

 

◆光石研

光石研, トイプードル

1961年生まれ、福岡県出身。高校在学中に『博多っ子純情』(78/曾根中生監督)のオーディションを受け、主演に抜擢される。
以後、様々な役柄を演じ、名バイプレイヤーとして活躍。2019年には「デザイナー 渋井直人の休日」にて第15回コンフィデンスアワード・ドラマ賞 主演男優賞を受賞。主演した映画「逃げきれた夢」は第76回カンヌ国際映画祭【ACID】部門に正式出品、第33回日本映画プロフェッショナル大賞 主演男優賞を受賞。

愛犬はトイプードルのグリグリくん。

 

 

 

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