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はじめてのトイプードル【自宅環境整備編】
はじめてトイプードルを迎えるにあたり、準備しておくアイテムはそろったでしょうか。
「こちら」にまとめていますので、不安な方はもう一度チェックしてみましょう。
アイテムがそろったら、つぎは自宅環境整備編!
子犬期のトイプードルは特にアグレッシブですから、最初は「やりすぎ」なくらい気を配ってあげると安心です。
このページでは、自宅環境のととのえ方についてご紹介します。
【1.自宅環境】危険なものは届かない場所に
トイプードルに限らず多くの子犬たち、はとにかく好奇心旺盛。目に入るものにはすべて興味をいだくと考えましょう。
なかでも気をつけたいポイントを紹介していきます。
コンセントにカバーをつけよう
犬たちは、なぜかコンセントが大好き。とくに歯が生え変わる子犬期は、硬いものを噛んで歯のかゆみを抑えようとします。
噛みちぎって感電してしまう恐れがあるため、コードはなるべく家具の奥に隠し、コンセントにはカバーをつけておきましょう。
ゴミ箱は「フタ付き」にしよう
トイプードルの嗅覚はとても優れているため、食べもののニオイがするゴミ箱にも強く興味をいだきます。
ゴミ箱にはトイプードルが食べると危険なものがたくさん入っていますから、倒して荒らされてしまったら大変。
できれば自宅にあるすべてのゴミ箱を「フタ付き」にするのがおすすめ。
それが難しい場合はトイプードルがジャンプをしても届かない場所に置くなど、工夫をしましょう。
テーブルは高さのあるものを選ぼう
低いテーブルの上は、後ろ足で立ったときに顔が届いてしまいます。タバコの吸い殻や薬などを置いておくと、誤飲してしまう恐れも。
回復手術が必要になるか、最悪の場合命を落としてしまうこともあるので、絶対に気をつけましょう。
テーブルは、トイプードルが2本足で立っても届かないくらい高さがあるものを選ぶと安心です。
低いテーブルを使うときは、常にキレイにしておくことを心がけてください。
観葉植物も要注意!
優雅でオシャレな空間をつくりだす観葉植物ですが、犬にとって猛毒になる種類もあります。
化学肥料などを使っている場合は、口に入った数分後に亡くなってしまうケースも…。
観葉植物を取り入れるときは、トイプードルが届かない場所に置くようにしましょう。
キッチンなど危険な場所にはゲートを置こう
おいしい香りがするキッチンは、食べることが大好きなトイプードルにとって楽園のようなもの。
ところがキッチンは、火を使ったり、犬が食べてはいけない食材を扱う危険な場所。
トイプードルがキッチンエリアに入らないように、ゲートを置いておくと安心です。
近年ではデザイン性の高いものも出ていますので、自宅に合ったものをチョイスしてみてくださいね。
ソファやベッドからの飛び降りに注意しよう
運動神経に優れたトイプードルですが、子犬のうちは骨格が未発達。ソファやベッドから落ちると大ケガにつながります。
子犬のうちは、ソファやベッドに上らせないよう常に見張っていましょう。
ソファやベッドのふちに、サイドステアを置くのもオススメです。
【2.睡眠】子犬は寝るのが仕事!
トイプードルに限らず子犬たちは、質の良い睡眠をたっぷりとることが大切。
心も身体もデリケートな時期ですから、ストレスを軽減したり、健康を維持するためにもたっぷり眠らせてあげましょう。
1日の大半はサークル、ケージでそっとしておこう
念願だったトイプードルがとうとう家族になり、たくさん触ったり遊びたい気持ちはイタイほどわかります。
でも、いったん落ち着いて(笑)!
トイプードルたちはお母さんやきょうだいと離れ、大きく環境が変わったばかり。不安で落ち着かない毎日を過ごしています。
目安として、トイプードルを迎えてから1週間は、ケージやサークルでそっとしておいてあげましょう。
成長期まっただ中の子犬は眠ることがとっても重要なので、一日の7〜8割は睡眠時間とし、安心して眠れる環境を作るようにしてください。
遊びの時間は15〜20分が目安
もちろん睡眠は重要ですが、飼い主や自宅の環境に慣れることも大切。しかもトイプードルは運動力に長けていて、遊ぶことも大好きです。
タイミングを見て、ケージやサークルから出し、一緒に遊んであげましょう。
ただし子犬のころは骨格が未発達なので、滑りやすいフローリングの上はNG。
必ずカーペットの上で遊ぶようにしてください。
また子犬の頃は体力もありません。遊ぶ時間は15〜20分を目安にし、その後はケージに戻してゆっくり休ませてあげましょう。
ケージの中にドッグベッドを置こう
トイプードルはやわらかい場所が大好き。ケージの中にはトイレシーツだけでなく、ドッグベッドを置いてあげましょう。
トイレトレーニングが身につく前は、トイレシーツの上で寝てしまったり、ベッドの上で排泄してしまうこともあります。
清潔を保つためにも、洗濯ができるドッグベッドや、ブランケット、バスタオルなどを選ぶとグッドです。
【3.ごはん】子犬のお腹はデリケート!
トイプードルの子犬は消化機能が低いですから、ささいなことでお腹を壊してしまいます。
ごはんのあげ方にも注意が必要です。
フードはブリーダーさんと相談して選ぼう
急にフードを変えると、お腹がびっくりし、下痢や便秘の原因に。
最初の1〜2ヶ月は、ブリーダーさんが与えていたフードと同じものをあげると安心です。
迎える前に、どんなフードをあげていたか、食いつきはどうだったか、たくさん相談してみてください。
添加物の有無や、良質な動物性たんぱく質がたっぷり含まれているか、炭水化物で傘増ししていないかも重要なポイントです。
もしブリーダーさんが与えていたフードがイマイチだった場合は、遠慮せずに変更して大丈夫です。
フードを変えるときは、従来のものに少しずつ新しいフード(変えたいフード)を混ぜながら、1週間ほど時間をかけてチェンジしましょう。
※毎日少しずつ新しいフードの割合を増やしていきます
お湯でふやかしてあげよう
子犬はアゴも未発達なので、ドライフードを噛む力がなく、そのまま飲みこんでしまいます。
ノドにつまらせたり、消化不良の原因になりますので、お湯でふやかして充分に冷ましてからあげるようにしましょう。
指でつぶせる程度までやわからくなっていたらOKです。
一日3回にわけよう
生後半年くらいまでは、消化や吸収をよくするために「一日3回」にわけてあげるようにしましょう。
半年が過ぎたら、朝と夜「一日2回」にして問題ありません。
サークル、ケージの中であげよう
ごはんはサークルまたはケージの中であげるようにしてください。
子犬期は、一日の大半をケージの中で過ごします。
ごはんの時に外へ出してしまうと、ケージをキライになってしまうことも。
「ここにいるとイイことがある!」と思ってもらうためにも、ケージの中であげことを心がけましょう。
【4.しつけ/トレーニング】子犬期はゴールデンエイジ
子犬たちは吸収力がバツグン。いわゆるゴールデンエイジとなりますので、トイレトレーニングなどの必須事項は、しっかりマスターさせましょう。
ぬいぐるみのように愛らしいトイプードルですが、祖先は水鳥猟をしていたこともあり、とても活発。
賢くて言葉をよく理解するため、きちんとしつけをしないと、上手にスキンシップがとれないこともあります。
できる限り一緒にいられる環境をつくり、子犬のうちからしっかりコミュニケーションをとるようにしてくださいね。
正しい場所で排泄したら、高い声で褒めよう
トイレトレーニングのコツは、成功したら高い声で褒めてあげること。
トイプードルたちは飼い主の感情まで読み取るといわれていますから、めんどくさそうに「良い子だね…」なんて言ったらバレバレ。
正しい場所で排泄ができたら、しっかり気持ちを込めて声高々に「良い子だね! えらいね!」と、存分に褒めてあげましょう。
オシッコを外しても怒らないで
トイレトレーニングは、失敗を重ねた上に成り立つもの。はじめのうちは、できなくて当たり前です。
ここで大切なのが、外してしまっても怒らないこと。
もし怒ってしまうと「オシッコしちゃいけないんだ…」「ウンチをしちゃいけないんだ…」と勘違いをして、排泄を我慢してしまう可能性があります。
間違えたら何もいわず、そっと拭いて処理するだけでOKです。
吠えても無視! を貫こう
ケージやサークルが気に入らなかったり、遊びたいときなど、吠えて要求することがあります。
ここで優しくしてしまうと「吠えれば言うことを聞いてもらえる」と勘違いし、吠えグセがついてしまいます。
どんなに吠えても放っておくことが肝心。
飼い主にとって大変辛いことかもしれませんが、より豊かなトイプードルライフを送るためにも、家族みんなで頑張りましょう。
個体差はありますが、1週間程度で吠えなくなるといわれています。とにかく、我慢、我慢です!
【5.触り方】アゴや胸から優しく触ろう
トイプードルは、ふわふわのカーリーコートで被毛が抜けにくい一方、トリミングや日頃のケアが欠かせません。
また肥満を見逃さないためにも、普段の触れ合いが大切です。
今後は動物病院やトリミングサロンへ行く機会も増えますから、「触られることに慣れておく」のは、とっても重要なのです。
なでるときは、アゴや胸のあたりから
犬たちには、頭をなでると恐怖心を抱く子もいます。
はじめはアゴや胸から、そっと優しくなでるようにしましょう。
これを繰り返し、愛犬が気持ちよさそうな表情をしていたら、お腹やお尻、頭など全身をなでるようにします。
これは愛犬だけでなく、初めて会う「友プー」に会う時も同じ。もし知らない人がいたら、優しく教えてあげましょうね。
犬は肉球と顔まわり、耳が苦手
トイプードルに限らず多くの犬たちは、口周りや肉球を触れることを好みません。
けれど、歯磨きや歯科検診をしたり、スムーズに爪切りをするためには慣れてもらわないと困ります。
トイプードルが家族に触られることに慣れてきたら、少しずつ口周りや肉球、耳なども触ってみましょう(優しくなでるように)。
トイプードルにも個体差がありますから、時間がかかっても焦らなくて大丈夫。
ゆっくり時間をかけて、お互いに「触る、触られる幸せ」を築いてくださいね。
さいごに。飼い主の工夫が愛トイプードルを救う!
以上が、はじめてのトイプードル『自宅環境整備編』。
そのほかにも、愛しいトイプードルと暮らしていくうちに、いろんなことに気づくはず。
悩みすぎず、楽しく笑顔で過ごすことを心がけてみてくださいね。
子犬のうちは悩みが尽きませんが、飼い主さんのちょっとした工夫で解決することもたくさんあります。
たとえばスリッパを噛まれてしまうなら、トイプードルが届かない場所に置くこと。
それでもダメならスリッパは履かない。
他の子と比べて「うちの子はダメだ…」と思うのでなく、まずはできることをやってみましょうね!
その行動が、いざというとき、愛するトイプードルを救うことにつながります。