2025年5月17日272 ビュー View

【対談】愛犬家の同期芸人が語る、温かくてほろ苦いリアルな”パパの愛情” ーガリットチュウ福島×タケト

今回登場するのは、芸歴20年以上の同期芸人、お笑いコンビ・ガリットチュウの福島善成(ふくしまよしなり)さんと、ピン芸人のタケトさん。

お笑いの現場を共にしてきたふたりが、今はそれぞれ“愛犬のいる暮らし”にどっぷりハマり中。トイプードルとマルプーと共に過ごす毎日は、予想以上にあたたかく、たまにちょっぴり切ない。

 

ママや子どもには敵わない。

それでも、この子がいるから頑張れる。

 

そんなリアルな“パパの愛情”が、ふたりの言葉からこぼれ落ちてきます。

同期ならではの絶妙な掛け合いで、笑いながらもほろっとくる。

読めばきっと、うちの子が愛おしくなる対談をお届けです!

はじめに…ふたりの愛犬紹介!

 

対談の前に、まずはおふたりの愛犬をご紹介!

ガリットチュウ福島:愛犬・プク(トイプードル)

9歳で活発な男の子!

 

タケト:愛犬・すず(マルプー)

4歳のシャイな女の子!

 

さて。ここからは、おふたりの対談スタートです!

 

対談テーマ①:愛犬に出会ったきっかけは?

 

福島:

うちはね、もう8年くらい前になるんだけど、最初は俺、犬を迎えることに反対だったのよ。

息子と娘と奥さんが「犬飼いたい!」って盛り上がってたんだけど、俺は昔実家で犬と暮らしててさ。ちょっとアレルギーもあったし、犬を飼うことの大変さを知ってたから。

でも子どもたちも本気だったから家族会議をして、飼うことになって。トイプードルは毛が抜けないからアレルギー体質でも大丈夫だろうってことで、プクがやってきたの。そしたら結果、俺が一番溺愛。

 

タケト:

やっぱそうなるよね。でもさ、プクちゃんは結局ママの言うことを一番聞くんでしょ?

 

福島:

そう。俺が散歩も一番行くし、ごはんもあげたりするんだけどね。こんなに好きなのに、奥さんの言うことを一番聞く。やっぱり賢いし空気を読むから、奥さんが一番偉いってわかってるんだろうな。

タケトはなんですずちゃんを迎えることになったの?

 

タケト:

うちも奥さんがずっと犬を迎えたがってて、コロナもあったし「じゃあ飼おうか」ってなった感じかな。

でもさ、最初はチワプー(トイプードル×チワワ)可愛いねってなって、インターネットで気になる子を見つけたのよ。それでその子に会いにブリーダーさんのところに行ったらさぁ…

 

福島:

うん。…何よ。

 

タケト:

全然違う子が出てきたの。

 

福島:

え、マジで?

 

タケト:

そう、完全にブリーダーさんの手違いだったんだけど。「あれ? 写真の子と違うよなぁ…」と思ってブリーダーさんに確認したら「写真の子で間違いありません」って。

でもカワイイから抱っこさせてもらったら、その瞬間に「あ、この子うちの子だ」って(笑)。奥さんも「この子しかいない!」ってなって、それがすず。

 

福島:

そんなことあるんだ。あれ、でもすずちゃんはチワプーじゃなくてマルプーでしょ?

 

タケト:

そうなのよ。これは後で知ったんだけど、やっぱり写真の子とは違ってて、犬種も違ってたというね。

正直「そこはちゃんとしようよ」とは思ったけど、今となっては「間違えてくれてありがとう」って思ってる。だって、それがなければすずに出会えてなかったもん。

 

福島:

結局うちに来てくれた子が一番カワイイもんな。

俺もさ、最初はあんなに反対してたくせに、今じゃ一番かわいがってるし、散歩も俺、話しかけるのも俺、寝る前にナデナデするのも俺。

 

タケト:

うちも一緒よ。家に帰るときとか、無性にすずに会いたくなって、小走りになったりするもん。

 

福島:

結局さ、犬にハマるのって、最初一番反対してた人間なんだよな。

 

タケト:

ははは(笑)。それはあるかもしれないね。

 

対談テーマ②:うちの子、どんな性格?愛犬は空気を読みまくり

 

福島:

プクはね、とにかく空気読むよ。俺が機嫌悪かったり、疲れてるときは、あえて寄ってこない。明らかに「今日はやめとこ」って顔して、遠くでこっちの様子をうかがってる感じ。

 

タケト:

プクちゃん賢いねぇ。でもうちも同じ感じだわ。

特に奥さんがちょっとピリついてるときとか、すずもシュン…ってなって、背筋ピーンだもん(笑)。

 

福島:

やっぱ奥さんのオーラは読んでるよな。

うちは娘がテンション高いと、プクも急に跳ねたりするし、落ち込んでると隣でそーっと寄り添ってくれるんだよね。

 

タケト:

わかるわ〜。娘が泣いてたりすると、寄っていって顔覗き込んだりするのよ。

こっちが感情出すと、それをちゃんと感じ取ってくれてる雰囲気あるよね。

 

福島:

そう。言葉こそ喋んないけど、ちゃんと伝わってる感じする。

 

タケト:

むしろ、喋らない分こっちが読み取ろうとするしね。で、その分こっちも感情が動くから、どんどん絆が深まってく。

 

福島:

ほんと“うちの子”って感じになってきてるよ。

 

対談テーマ③:性格出まくり!ごはん事情は?

 

タケト:

うちは完全にママだなー。すずは”食べムラ”があるから、奥さんが毎日工夫してくれててさ。

「今日は香り立たせてみよう」ってレンジでチンしてみたり、トッピング変えてみたり。それで食べてくれたと思ったら、急に飽きて食べなくなっちゃう。

 

福島:

マジで!?

 

タケト:

昨日食べてくれたものを、今日食べなくなったりするからね。気に入ってくれたものでも一週間で食べなくなっちゃう。

 

福島:

あり得ないあり得ない! うちはホンットに何でも食う。出されたもん全部食う。

わんぱく相撲の小学生っていうか、給食みたいな感じで「早く食わなきゃおかわりできない!」って空気。

 

タケト:

それ福ちゃんの息子が小学生だったときと同じじゃん。「全部食べる」が口癖だったでしょ?(笑)

 

福島:

マジでそれ。

 

タケト:

それさ! プクちゃんも家族のこと見てそうなってるのかな。飼い主を見て育ってる可能性ない?

うちは俺も含めて家族みんな少食なのよ。だからすずも少食なのかもしれない。

 

福島:

見られてんのかなぁ。だって俺も息子も稲妻のように食うじゃん。

 

タケト:

稲妻のようにってよくわかんないけど(笑)。

でも飼い主がガツガツ食べれば、それを見て同じように育つかもしれないよね。

ちょっとやってみようかなぁ。

 

福島:

でもすずちゃんて上品だよね。なんかエレガント。見ててさ、うちの子と全然違うもん。

やっぱり犬も家族の影響受けるんだろうな。

 

対談テーマ④:寝るのはどこ? うちの子の定位置

 

タケト:

うちはね、最初はケージだったのよ。でも途中から「わたし以外みんな一緒に寝てますよね?」ってすずが気づいたみたいで、夜中にクゥンて鳴くようになったの。それ以来ずっと一緒に寝てる。

 

福島:

へー。寂しかったんだ。

 

タケト:

でも寝るのはママの腕枕限定。俺んとこに来るのは、ママがトイレに行った時だけ。でもそれが嬉しくて「こっち来てくれてありがとう〜」って抱きしめるんだけど、ママが戻ってきたらすぐそっちにいっちゃう。

 

福島:

こんなに好きなのにな。うちは子どもも大きいし家族全員バラバラで寝てるから、毎日プクの取り合い。娘が「プクちゃんこっちおいで!」とかいって。

 

タケト:

プクちゃんかわいいもんなぁ。でも結局家族の誰かとはいっしょに寝てるんだ。

やっぱりみんなそうなるよね。

 

対談テーマ⑤:愛犬からみた「俺」の立ち位置は?

 

タケト:

そういえばさ、福ちゃんちはお子さんが二人いるじゃん、娘さんと息子さん。プクちゃんてどういう立ち位置なの?

うちは娘ひとりだから、姉妹みたいな感じで、すずは一番下の妹。もうお姫様みたいな扱い。

 

福島:

うちも”3人きょうだい“みたいな感じかなぁ。長女・長男がいて、プクはわんぱく次男坊って感じ。

あと母ちゃんに一番ビビってる。

 

タケト:

そうなんだ(笑)。

プクちゃんは福ちゃんのことどう思ってるの?

 

福島:

どうなんだろうなぁ、俺とプクが家で二人っきりの時は、一緒にソファで寝たりしてすごい懐いてくれてるんだよね。

でも「父ちゃん」って感じではないかも。

 

タケト:

やっぱり家庭の感じを見てるのかぁ。

 

福島:

だと思うよ。だってさ、俺が柔術でヨーロッパチャンピオン(IBJJFヨーロッパ柔術選手権 2025)取らせてもらったじゃん。

ありがたい事にいろんなニュースにも取り上げてもらって、金メダル持ってウキウキで家に帰ってさ…

 

タケト:

うん、ヨーロッパチャンピオンて相当すごいよ。

 

福島:

で、帰宅して奥さんが最初に言った言葉なんだと思う?

 

タケト:

なによ。

 

福島:

「プクのお散歩行ってきて」だよ。

 

タケト:

ははは(笑)。

 

福島:

やっぱりプクもそういうの見てんだろうな。だから母ちゃんが一番偉いってわかってるんだよ。俺は同志っていうか、超仲良しな友だちって感じだよね。

 

タケト:

さすが福ちゃんの奥さんだねぇ。でもそうやって肝が据わってるから、奥さんに安心できるってのはあるんだろうね。

うちも同じ感じで、ママはすずにとってもママ。それで娘はお姉ちゃんでしょ? 俺は何者でもない感じ。

 

福島:

そうなの?(笑)

 

タケト:

だってママとお姉ちゃんが帰ってきた時は、玄関のトビラを開けた瞬間に「ママ!」「お姉ちゃん!」って猛ダッシュでお迎え行くのに、俺にはチラ見だけして戻るときあるもん。

娘に関しては、足音とか鍵を開ける音でもわかるみたいで「お姉ちゃーん!」て超喜ぶよ。

 

福島:

でもさ、その“悲しさ”も含めてかわいいよね。

「なんで俺には来ないの?」ってちょっと落ち込むけど、たまにこっち来てくれるとめちゃくちゃ嬉しいじゃん。

 

タケト:

そう! もう「俺、好かれてた!」って思っちゃう。

一緒にいられるだけで十分幸せだし、たまにちょっと報われたら、それでいい!

 

対談テーマ⑥:トイプー&マルプー、やっぱりここが好き!

 

タケト:

トイプードルもマルプーもほんとに毛が抜けないよね。この前他の犬種と暮らす友人の家に遊びに行ったら、抜け毛がすごくてビックリしちゃった。

でもこれが普通なんだろうなって。

 

福島:

さっきも言ったけど、俺はちょっと犬アレルギーあるからさ。毛が抜けないのは助かるし、掃除も楽だよね。

あとすずちゃんもだけど、プードルって頭良いよね。

ある程度の言葉は理解してる感じする。「ごはん」「お散歩」「寝るよ」…こっちが言わなくても空気読んで動く時もあるし。

 

タケト:

察する感度は高いよね。うちも俺が出かけようとして帽子をかぶると「出かけるんだな」って顔するもん。

 

福島:

好かれてんじゃん。

 

タケト:

そりゃね。別に嫌われてるわけじゃないもん(笑)。超仲良しだし。

でもママがマスクし始めたら「一緒に行けるやつだ!」って急にソワソワしだすんだよね。明らかに俺の帽子の時よりテンション上がってる。

 

福島:

やっぱりそこは差があるんだ。

でも俺が元気ない時はピッタリくっついてくるし、表情とか雰囲気を常に読み取ってくれてる感じするよね。

 

タケト:

ほんと。たぶん俺らが気づかないうちに、愛犬に超救われてるんだろうなぁ。

 

福島:

もう人間の生活を全部理解してるんじゃないかって思うことすらあるしな。

 

タケト:

あの不思議なパワーは何なんだろうね。言葉なしで気持ちが通じる関係って、なんか人間以上かもって思うときあるし。

さっき福ちゃんも言ってたけど、ほんと”うちの子“って言葉がしっくりくるよ。

 

福島:

子どもともまた違うんだけど、間違いなく家族だしうちの子なんだよね。友だちって感じでもあるし。

やっぱり犬は最高だよね。

 

 

Photo:Hiroaki Otake
Text:Chika(editor-in-chief)

 

 

 

福島善成(ふくしま よしなり)

1977年10月6日生まれ。

お笑いコンビ・ガリットチュウとして活躍中。

圧巻のモノマネ芸に加え、近年は柔術家としての一面も話題に。2023年にはワールドマスター柔術選手権で優勝、2024年にはIBJJFヨーロッパ柔術選手権でも優勝を果たす。

愛犬はトイプードルのプク。

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X(旧Twitter):@garifukushima
Instagram:@fukushimayoshinari

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タケト

1976年3月2日生まれ。

元お笑いコンビ・Bコースのメンバー。現在はピン芸人・MCとして活躍し、高い話術と人柄で多数のイベントや番組に出演。

YouTubeチャンネル『タケトのゾゾッとTOWN』では、怪談トークで人気を集め、登録者11万人を突破。

愛犬はマルプーのすず。

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Instagram:@taketaketo
YouTube:『タケトのゾゾッとTOWN』

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