愛犬をノーリードで散歩し、車に轢かれる寸前。それでも平気な顔をしていた夫婦に学んだこと
トイプーオーナーさんは性別問わず自ら車を運転する人が多いと思います。アクティブなトイプードルとのお出かけにはもちろん、多頭飼いのお家も多く彼らを移動させるには車って欠かせないギアですよね。
もちろん筆者もそのひとりで、動物病院やドッグランなどことあるごとに相棒を助手席に乗せハンドルを握るのが日常。
しかし先日驚くような出来事があったのです。それは一歩間違えば誰もが悲しい思いをするようなこと。もちろんトイプーオーナーさんはみんな気をつけているとわかっているけれど、改めてリードの重要性とハンドルを握る際の注意点を見直しませんか。
それは交通量の多い暗い道でのこと。

aboutGon/shutterstock
とある週末の夕方、愛犬を連れたドライブの帰り道にハンドルを握っていた夫が「うわ、犬がいる。危ない、道路に出たら轢かれるよ」と急いで車を路肩に止めました。
そこは交通量の多い交差点、しかも日が暮れている時間帯に視認しにくい黒い中型犬がひとりうろうろ。
これは危険だと判断しすぐに保護すべく車を降り、おいでと呼びかけながらなんとか体を抱えることに成功。
人懐こく大人しいその犬を撫でながら周囲を見回すと、やや離れた場所からその様子をニヤニヤしつつ眺める中年夫婦がいたのです。
けれど夫婦は手ぶらで声をかけてくる様子もなく、こちらから「この子どこの子かご存じないですか」と尋ねたら「うちの子」だと。
顎が外れるかと思うほどびっくりしました。慌てて車から飛び出し近くに犬を探している人はいないかとキョロキョロしている筆者の姿を見ていたはずなのにこの態度。
思わず「リードをしてください。いくらお利口でも何かの拍子に飛び出すことはゼロじゃない」と強く言ったものの完全スルーで、この人懐こい犬が今後事故に遭うことなく過ごせるよう願うことしかできませんでした。
このように、足元について歩き呼び戻しが聞く愛犬を過信してノーリードの人はいまだにいます。
けれどそれは大きな間違いでリードはまさに命綱。犬は本能を刺激する何かを見つけたら突然走り出すってこと、絶対に忘れてはいけないのです。
日没が早い時期は光るアイテムを。

iree-Jittrikaweephon/shutterstock
仮に超大型犬のボルゾイなら車高が高いSUVからでもその存在に気がつけるかもしれませんが、トイプードルの体高はかなり低め。
どんな車にも死角はあり、ワンコの場合は体高が低く体のサイズが小さくなるほど車の死角にすっぽりと隠れ視認性は下がります。
同様にブラックなど黒っぽい被毛のワンコも夜間は視認されにくく、日没が早い今の時期は夕方5時のお散歩でもすでに薄暗くかなり見え辛い状態に。
もちろんハンドルを握る側はそういったことも想定して注意を払うべきだけど、これは自分が犬を飼っているからそう考える部分がきっとあります。
だから今まで犬と暮らしたことがない人なら、最初から犬の存在をあまり意識せずに運転する可能性が高いのかも。
それゆえにぜひ取り入れて欲しいのが、ライトに反射するリフレクターやカラーやハーネスにつけるLEDライト。
遠くからでもそこに「何か動くものがいる」ことをドライバーに伝えるために、特に日暮れが早い秋冬は光り物が必須です。
また、毛色がブラックじゃなくても黒っぽい色のお洋服を着せている場合、車や自転車からは見えにくいということを忘れないで。
オーナーである私たちも夜間の散歩時はなるべく明るい色の服を着用し、散歩者がいると存在をアピールすることも大切ですよ。
ハンドルを握る時はいつも以上に確認を。

Pushish Images/shutterstoc
先日知り合いの愛犬がお散歩中に車にはねられました。
幸い大きな怪我はなく普段通り元気に過ごしていると聞き胸を撫で下ろしたのですが、この時は青信号で横断歩道を渡っていたママさん&愛犬に突然右折車が突っ込んできたそう。
運転って人によるけれど慣れた道やドライバー歴が長く運転に自信がある人の場合、慢心ゆえ基本の確認が疎かになるケースも。
時々スマホに目をやりながら運転している人も見かけます。
また、何かしら急ぐ用事があり焦った状態でハンドルを握ることだってきっとある。けれど車って便利な反面走る凶器にもなっちゃうんです。
だからいざハンドルを握ったら交差点では信号を過信せず前方&左右を確認と、昔教習所で習ったようにやり過ぎくらいの安全確認が丁度いい。
もらい事故もあるから100%事故を防ぐ方法はないけれど、車は命を乗せて走るだけでなく命を奪う可能性もあるってこと、心の隅に留めておいてくださいね。
ちなみに筆者は愛犬を乗せている時、いつも以上に安全運転になります。
だってもし自分の不注意で大切な相棒を失ったら立ち直れないし、同時に誰かの大切な存在を奪うことも絶対に避けたいから。
もちろん必要以上に慎重になることはなくても、常にセーフティドライブを心掛けること。
これはハンドルを握る人の責務なのです。
おわりに

Anastasiia-Vasileva/shutterstock
まだまだ車で愛犬と出かけることがシーズンがつづきます。
せっかくの楽しい時間を悲しいものに変えないよう、運転する人は安全確認を。
そして相棒には常にリードを忘れず、いつだって笑顔で出かけて笑顔で帰宅できるようにお散歩やドライブを楽しんでくださいね。
(Text:Aiko Yokota)
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