交通事故や不審な置き餌…愛犬を守るために散歩中に潜む危険を知ろう。
毎日朝や夕方に歩く愛犬のお散歩コース。大抵の場合はご近所のお馴染みルートを歩くのが定番ではないでしょうか。歩き慣れた道に見慣れた景色という日常に溶け込んだコースを散歩する際は、慣れているからとつい油断しがち。けれどもそんな油断が引き起こす危機って実は少なくありません。飛び出してくる車に路地に潜む野良猫、割れたガラスや不審な置き餌まで、身近な危険って意外とあちこちに転がっているのです。
交差点の出会い頭にご注意を!

aboutGon/shutterstock
筆者が暮らすエリアは比較的道幅が広く、大きな通りは車道と歩道が分かれているので比較的安心して歩けます。
それでも時々ドキリとするのが交差点。
見通しの良い道ゆえにスピードを出して走る車がいたり、スマホを操作しながら運転している自転車と遭遇することも多々あります。
こちらが直進しようと道を渡ろうとした瞬間に脇道から自転車が飛び出してきてヒヤリとした経験が過去にもあるため、交差点では一旦停止し左右をしっかり確認する癖がつきました。
これはどんな道路においても共通ですが、曲がり角は死角になっていることが多く、車の通りがさほどない場所だとカーブミラーが未設置のケースも少なくありません。
出会い頭の事故は車を運転する人ならかなり気をつけているかと思いますが、実はこの事故による死傷事故件数は追突事故に次いで多いそう。
こちらが愛犬を連れての散歩中だけに、もし車や自転車がそれなりのスピードで突っ込んできたら、トイプードルを即座に抱えて避けるのは至難の業。
本来であれば車両(自転車含む)が一旦停止なり減速をして安全確認をすべきだと思うけれど、安全を相手任せにするのは危険です。
早く公園へ行きたくて力一杯リードを引っ張る相棒を宥めつつ、交差点ごとに一旦立ち止まって左右の確認を怠るべからず。
ちなみに曲がり角を曲がった瞬間に野良猫と鉢合わせし、あわや引っ掻かれそうになったこともありました(汗)。
交差点では車両と歩行者、ついでに足元に潜む猫の存在にも気をつけてくださいね。
不穏さ漂う謎の置き餌…

Ekaterina-Byuksel/shutterstock
時々ニュースにもなりますが、毒の入ったフードやオヤツを公園などに置いて知らずに食べた動物を殺傷する事件は後を絶ちません。
動物が好き・嫌い、という感情はそれぞれだけれど、こういうやり方で傷つけるのは本当に腹が立つし許し難いですよね。
時々筆者の暮らすエリアでも、それが毒入りかどうかは定かではないものの妙な置き方をしているオヤツを目にすることがあります。
それは公園や道路脇の植え込みの下に人為的に間隔を空けて置かれていたり、袋が空いた状態の手付かずのパンが無造作に草むらに捨ててあったりなど。
植え込みは多くの犬の「スン活スポット」でもあるため、オーナーは愛犬がその辺りを執拗に匂っていてもあまり気に留めません。
でもふと目をやると口に見慣れないオヤツを咥えている、なんてことはよく起こり得ること。
先日も植え込みにやたら近づこうとする愛犬の鼻先に目をやると、ガムにささみを巻きつけた犬のオヤツが落ちていました。
最初は「誰かが落としたのかな」とスルーしましたが、そのまま歩いていると道路に面した植え込みの根元に等間隔で同じオヤツが置かれているのを発見。これはかなり怪しい。
完全に人為的に置かれたものだと気づき、見つけたものは即座に拾い上げ処分。
トイプードルは食欲旺盛な子も多く、美味しそうなものだとつい拾い食いして飲み込んでしまうことも多々ある犬種。
もしそれが毒入りだったとしたらと思うと冷や汗が出ました。
散歩中は周囲のあらゆる物に気を配るべきだけれど、特に愛犬の鼻先に何があるのかをしっかり確認することが大事です。
危険&不審物は犬友と情報共有

Ekaterina-Byuksel/shutterstock
怪しい置き餌はもちろん、時には散歩コースにガラスの破片が落ちていることもあります。
きっと瓶か何かを落としたのをそのままにでもしたのでしょう。
そういう「危険ゾーン」や「危険物」を発見した際、筆者は犬友にメールなどで情報共有するようにしています。
多くのオーナーさんは散歩時によく出会う犬友がいるかと思いますが、その時に自分が見つけた情報を教えてあげてください。
特に親しくなくても、犬を連れた人とすれ違う際に「あそこに変な餌がありましたよ」と声をかけることも大切。
同じ地域で犬と暮らすもの同士、愛犬を何かしらの危険から守るための情報は共有するに越したことはありません。
そして特に妙な置き餌などは気づいた時点でその場から排除したり、危険なものが落ちている場所が自宅近くであれば多少面倒でも掃除するのも重要です。
特にこの時期は雪や強風といった荒天の影響で散歩コースが荒れがちに。
雪深いエリアでは道路に融雪剤を撒くことが多いと思いますが、融雪剤は塩化カルシウムなので皮膚に付着するとただれが起こり、口にすると中毒を起こす危険性があります。
除草剤を撒くシーズンも然りですが、暮らすエリアのどこに動物に有害なものがあるか・散布されているかを把握し、ペットオーナー同士で情報を共有してみんなで動物を守ることができれば素敵ですよね。
おわりに

Nenad-Cavoski/shutterstock
どこに何があるかをよく知っているいつもの散歩道。
景色は変わらなくとも時には危険物が出現することもままあります。
身近な場所だから大丈夫と過信せず、お散歩中は愛犬と周囲をしっかりと確認することがとても大切。
つい意識が散漫になるイヤホンやスマホの使用は避け、散歩中は愛犬と自分の安全をおそろかにしないでくださいね。
Text:Aiko Yokota
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