2025年11月28日9 ビュー View

【取材】中野に「BaRプードル」がオープン。店主はおくりバント会長・高山洋平 ─ 知られざるプードル愛に迫る

中野駅南口に、プードル好きが思わず反応してしまうバーがあるらしい。

その名も「BaRプードル」。

 

店主はなんとPR会社「おくりバント」の会長であり、DJとしても活躍する高山洋平さんだったのです。

 

意外にも、高山さんは元々「犬が大の苦手だった」と明かします。

それが今では、トイプードルを溺愛し、そして「BaRプードル」というお店を開くまでに。

いったい、どんな心境の変化があったのでしょうか。

 

今回は、高山さんの知られざる愛犬との暮らし、そして新しくオープンした「BaRプードル」の魅力を、たっぷりお届けします。

「きっかけは、犬との和解だった」
おくりバント会長・高山洋平さんの愛犬との暮らし

取材は、「BaRプードル」にて行われました。

ーー高山さんは、現在DJやPR会社の経営など、幅広く活躍されていますが、改めて、現在の活動について教えていただけますか。

高山洋平(以下、高山):

今は、「おくりバント」というPR会社を経営しています。

 

仕事といえば、営業に行ったり、クリエイティブを作ったり、取材に行ったり。

 

あとはDJもほぼ仕事になっているんですが、「外国人が日本語で歌う曲」だけを専門にやっているDJをやっています。

 

メアリー・スミスっていう女性シンガーと一緒に「中野区」の歌を作ったり、デュエットをするユニットを始めたら、結構当たって。

 

多い日は、1日にライブを3本やったりしているんですよ。

中野区公式チャンネルより:ミュージックビデオ「ナカーノ」 。右が、メアリー・スミスさん。

ーー1日に3本も!それはハードですね!
中野区のミュージックビデオも、拝見しておりました。

高山:

ありがとうございます。

 

それで、夜は基本、ここ「BaRプードル」に居て。

 

あとは、ABCラジオで「甘噛み微炭酸アワー」というラジオをやっていて、広島のラジオもやっていたり。

 

たまに、セミナー講師とかもしています。

ーー仕事に、音楽に、お店の運営に…と大忙しの高山さんですが、普段の1日の過ごし方について、ぜひ教えてください。

高山:

まず10時すぎに起きて、1〜2時間くらいは制作する時間にしています。

 

音楽を聴いたり、作詞・作曲したり、DJ用の曲を探したり。

 

あとはInstagramに載せる、「BaRプードル」の宣伝用のクリエイティブを作ったりもします。

 

それから、大体昼ぐらいに会社に行って。この店からすぐ近くがオフィスがあるんですけど。

 

日中は撮影に行ったり、打ち合わせをしたり、営業行ったりして。

 

合間に1時間くらい出かけて、この店に飾る用のお花を買ったりもしています。

 

で、夜は7時ぐらいからここを開けて、友達が来たら来たで一緒に飲んだり。

 

暇だったら飲み屋を飲み歩いたりして。で、2時には何がなんでも絶対に閉めて。

 

それからまた、すぐ飲みに行って。

 

門限があるので、4時くらいには家に帰っていますね。

ーーそんな高山さんが、愛犬を迎え入れようと思ったきっかけは、何だったのでしょうか。

高山:

この子を迎えたのは5年くらい前なんですが、実は子供の頃に犬に噛まれて以来、犬のことはずっと嫌いだったんです。

 

でも、友達の社長で、スタンダードプードル3頭と暮らしている人がいて。

 

家に遊びに行った時に、5時間くらいそのプードル達と一緒にいなきゃいけないときがあったんですよ。

 

で、そこで犬と和解しました。

 

最初は怖くて、嫌だったんですけど。5時間も一緒にいたら、意外と大丈夫で、やっぱり慣れるんですね。「プードル、いいな」と思って。

 

それからずっと1ヶ月くらい思い続けて、ブリーダーさんを探して。やっと迎えました。

ーーちなみにお名前は、なんていう子なんでしょうか?

高山:

ジャッキーです。

 

本当は、“スジャータ”っていう名前にしたかったんですよ。スジャータのコーンスープが好きだから。

 

だけど、家族が「嫌だ」って。

 

(編集部一同、笑)

ーーそれにしても、子供の頃に噛まれて以来、犬が苦手だったのに、それから「和解」して家族に迎えるというのは、すごいきっかけでしたよね。

高山:

要はね、噛んだ犬が悪いけどさ、だからといってすべての犬が悪いわけじゃないじゃないですか。それぞれだし。

 

人間だって、悪い人がいれば、いい人もいる。

 

そういうことがわかってたのに、犬だけは一括りにして嫌っていたなぁって気づいたんです。

ーージャッキーくんを迎え入れる前と後で、なにか変化はありましたか。

高山:

家族が円満になりましたよね。

 

やっぱり癒されるし、可愛いし。

ーージャッキーくんはきっと、家族の皆さんのことが好きなんでしょうね。

高山:

みんな好きですね。

 

ジャッキーは、もう、居てくれるだけでいい。まさに「生きてるだけでえらい」じゃないですか。

 

犬ってほんとにすげえなって。

 

あと、帰ってきたらキャンキャンって喜んで迎えてくれるし、これはめちゃめちゃ嬉しいですよ。

 

一番、俺の帰りを喜んでくれているんじゃないかな(笑)。

ーー高山さんにとって、ジャッキーくんは、どんな存在なのでしょうか。

高山:

家族の中で唯一の男っていうのは、大きいですよね。

 

妻と娘が2人いて4人家族なんですが、やっぱり女性だけだと強いですよね。

 

むしろ、逆らえることがないというか。多数決になるとやっぱり負けちゃうんですよ。

 

そういう意味では、男同士というか、ジャッキーが唯一の同姓なので。

 

もはや同志ですよ。

夜は、ジャッキーくんと一緒に寝ることもあるんでしょうか?

高山:

寝る時はそれぞれの部屋で別々に寝るんですが、たまに、お腹の上に乗って寝てくれることもありますね。

 

普通、そんなことしてくれる人なんていないじゃないですか、こんな訳の分からないおっさんに(笑)。誰もしてくれないですよ。

 

でもジャッキーは唯一、してくれますからね。

 

そういう意味では、ありがたいですよ。

 

ことし5月にオープン!「BaRプードル」の知られざる魅力に迫る

そもそも、こちらの「BaRプードル」を始められたきっかけは何だったんでしょうか?

高山:

もともと中野駅の北口に「スミス」っていうバーがあって。

 

よく飲みに行っていたお店で、そのお店の上の階を、オフィスとして借りていたんですよ。

 

そうしたら、そのバーが12月いっぱいで立ち退きになるって話になって。

 

立ち退きまで1年くらい猶予があったし、もともとバーをやってみたい気持ちもあったので、1月から店を引き継いだんです。

 

ところが、実際の立ち退きが4月1日だったんですね(笑)。

 

でも、1月、2月とやってみたら、思った以上にうまくいって。

 

それで、自分でもゼロからバーをやってみようと思って、スミスが閉店した後、今年5月にオープンしたのがこの店なんです。

 

お客さんも、いろんな人が遊びに来てくれて。本業のお客さんも遊びに来てくれるんですよ。

 

広告発注してくれる、酒飲んでくれる、酒奢ってくれるって。

 

こんな商売、ないじゃないですか。

 

DJ繋がりの音楽系の方も来てくれるし、ラーメン屋さんなんて、「百名店」のステッカーをくれたこともありましたからね。

 

このステッカーなんて、みんなお店の人は大事にするじゃないですか。

「あ、くれるんだ」って思いましたよ(笑)。

 

あとは、この物件を内見した時に、すごく気に入って、一目惚れして。

 

狭いかなぁと思ったんですけど、面白い間取りだし。立地も含めて良いなって。

店名をバープードルっていう名前にされた理由や、思いがあったりするんでしょうか?

高山:

まず、小難しい名前をつけたくなかったんですよね。

 

店の前は通学路だし、お子さんも通れば、いろんな人の帰り道になる。

 

だから、訳の分からない名前をつけられないぞと。

 

それで、みんなに馴染みがある名前だといいなと思ったときに、「あ、”プードル”がいいじゃん」って。

素敵ですね。ちなみに、お店の名前を「BaRプードル」と決める前に、最後まで悩んだ候補はあったのでしょうか。

高山:

「バータカヤマ」です。

 

でも、「誰だ」となるじゃないですか。

 

オーセンティックなバーっぽくなっちゃいますよね。

 

(編集部一同、笑)

お店の内装のこだわりについてもお聞きしたいのですが、ピンクと緑のカラーリングが、すごく素敵ですよね。

高山:

好きな色なんですよ。ピンクと緑が。

 

あとは、店の外に置いてある椅子は、コロナ中、暇でたまたま作っていたものだったんですね。初めてDIYしたやつで。

 

その時の色もピンクと緑で、「この色かなぁ」って。

お店の内装も、高山さんご自身で手を加えられたのですか。

高山:

いや、友達がやってくれました。

 

10年以上中野で飲みまくってると、友達も増えていくんですよね。そうすると、床屋もいれば、工務店の人もいたり。

 

それにみんな、分かってくれているんですよ、俺が何したいのかって(笑)。

 

 それで、「こんな色にしちゃえば」とかってみんなのアイデアを取り入れたり。

 

あと、内装はかわいいデザインにしたくて。

 

アメリカのスポーツチームのデザインって、ありえない色の組み合わせが多いんですよ。

 

例えば、「レイカーズ」っていうバスケットボールチームのユニフォームは、黄色と紫の組み合わせで。

 

ああいうアメリカンなテイストが好きなんですよね。

 

他には、友達が作ったアートとか、昔から買ってあったものを色々置いていて。

 

「いつか飲み屋をやりたいから、その時に飾ろう」と思って家にしまっていたものを、大事に飾ってあります。

 

ドリンク用のグラスとかも、撮影とかで使ってたいいやつだったりして、お気に入りのものなんです。

ひとつひとつのこだわりが伝わります。
お店のドリンクも、いろんなメニューがありますよね。

高山:

お酒に関しては、一般的な飲み屋にあるようなラインナップなんですが、割り剤だけはなみなみのこだわりがあって。ハイエンドな割材を揃えています。

 

例えば、オレンジジュースに関しては地中海にある、キプロス共和国という国のオレンジジュースを使っています。

 

他にも、タイ王室が作ってる“タイ王室メイド”のジュースとか、スペインの「ドンシモン」とか。

 

そういうジュースが好きなので、気になったものを色々集めていて。

 

ウーロン茶は成城石井で買っています。

 

とにかく割材はハイエンドにして、お値段据え置きでやらせてもらっています。

ボトルには、「新生活応援フェア」「BIGサマーセール」などのタグが。

とっても素敵ですね!こういった「ハイエンドな割材」は、どうやって見つけるのでしょうか。

高山:

まず、三大スーパーがありますよね。高級三大スーパー。

 

クイーンズ伊勢丹、紀伊國屋、成城石井。それに、カルディくらいを回っていろいろジュース買ってきて。

 

どれが美味しいかってちょくちょく試して、美味しいジュースだけを店に置くようにしています。

お店のメニューには、高山さん自らラーメン屋で買い付けた「チャーシュー盛り合わせ」も。

どれも気になるメニューばかりです。
将来的に、この素敵なお店をこんな場所にしたいと考えていますか。

高山:

とにかく長く続けられるように、つぶさないようにしたいなって。

 

店も会社もそうですけど、長く続けていられるって、「えらい」ですから。

 

あとは、みんなに愛されるような、いいお店を作っていきたいなと。

 

ワンちゃんと一緒に来てもらって構わないので、ぜひどなたでも来てもらえたらと思います。

 

もちろんプードルも、大歓迎ですよ。

 

photo:Hiroaki Otake

text:Chiharu Ota

location:BaR プードル

 

 

◆高山洋平

株式会社おくりバント会長。プロ営業師(自称)であり、プロ飲み師。1978年4月生まれ、東京都出身。投資用不動産の営業からキャリアをスタートしたのち、IT業界大手・株式会社アドウェイズに入社。のちに中国支社の営業統括本部長に就任。5年間の駐在を経て帰国後、子会社である株式会社おくりバントの社長に就任し、現在は会長を務める。PR企画やコンサル、デザイン、CM・MV制作、楽曲制作、ライティングなど幅広いクリエイティブを手がけるほか、近年は“ワールドJポップ専門DJマリアージュ”としても活躍中。

 

 

◆BaR プードルさんの公式Instagram

高山さんが毎日、「BaR プードル」の宣伝のために、手作りのAI動画を作成している公式Instagram。

お店にまつわるヒストリー(!?)なんかも見れちゃいます!

営業日時などの更新も随時されていますので、ぜひフォローしてみてくださいね!

 

 

 

 

 

 

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